『争うは本意ならねど』を読んだ。

『争うは本意ならねど』をようやく読みました。この本は2011年12月15日発売なのでなんでいまさら?って感じではありますが、こんな本があることを最近知ったもんでして……。Amazonでサッカー関連本を探していた時に見つけました。

2007年5月、サッカーJリーグ、川崎フロンターレ所属の我那覇和樹選手が、
ドーピング禁止規程違反として6試合出場禁止、チームは罰金1000万円の制裁を受けた。風邪で発熱、脱水状態で治療を受けただけなのに……。
そんな我那覇のもとに、一通の手紙が届いた──。

ベストセラー『オシムの言葉』の著者が
4年にわたる取材を経て読者に贈る渾身のノンフィクション!
自らの手で無罪を証明した我那覇和樹選手と、
組織の枠を超えて彼を支えた人々の、勇気と友情の物語。

引用元:集英社インターナショナル 公式サイト

今さらですが「我那覇和樹」というサッカー選手を知っていますか?

我那覇和樹オフィシャルブログ「GANAR」Powered by Ameba

フロンターレにいて日本代表に呼ばれてその後ヴィッセルに行って……あれ? 今何してるんだろ? 私の記憶はそんな感じです。

この本を手に取るまでドーピング事件があったこともすっかり忘れていました。というかそんなことあったんだって感じです。

当時は仕事がめちゃくちゃ忙しすぎてテレビ見てない新聞読まないネットもほとんどしていなかったので世間の出来事はもちろん、大好きなサッカーの情報ですらめちゃくちゃ疎かった。

そんな我那覇選手がJリーグ史上初のドーピング事件に巻き込まれ、その疑いを晴らすまでの道のりを、この本では描れています。

この本は主に我那覇選手サイドの視点で書かれています(相手方にも取材要請をしたようですが一人を除いて断った)。臨場感があるので5時間ぐらいで一気に読めちゃいました。

それにしても、もうね、いろいろひどすぎる。すげーもやもやしたし、最後の裁判の後の相手方(Jリーグ側)の出したコメントとかもクソ腹立ったわ。

完全に我那覇選手はシロなのに最後まで認めないとかちょっとありえないわ。大人の事情で認められないということなんかもしれないが、それにしてもありえない。我那覇選手の人生をなんだと思ってるんだあいつらは。

それでも我那覇選手の人柄がそうさせたんだろうけども、周りにいる多くの方々が我那覇選手を愛し、サポートをしていて、それには込み上げるものがありまして本を読みながら何度も涙が溢れそうになりました。

我那覇選手の心の強さと周りの方々のサポートがなければ、彼は今もドーピングをしたことになっていた。青木大先生以外は誰がどうみても正当な医療行為であってドーピングでもなんでもないのに。その疑いを晴らすことができて心底良かったと思える。

随分前に発行された本ではありますが、多くの方に読んでもらいたい本。

ちなみに我那覇選手、2015年はJ2のカマタマーレ讃岐でプレーされています。

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